高校球児の皆さん、練習やってますか??
2018年からボランティアで高校野球指導に携わっています。
私自身が社会人野球という世界で経験できたことを高校生にも伝えたいという思いがあり、また自分がした失敗を高校生にはしてほしくないという思いがあって始めました。
その一つの目標としては、やはり県大会で勝ちあがるチームとなること、ピッチャーとしては140㎞/hを投げる状態に育てること、これらを設定していました。
指導を進めていく中で、どうしても疑問に思うことがあります。
ピッチャーとして140㎞/hを出せなかったら、じゃあその選手は失敗だったのか、ということ・・・。
私の中では、自分の経験上、やはり県大会で勝ちあがるチームのエースであれば140㎞/hくらいのスピードが出ていないと持ちこたえられない、と考えていますのである意味では一つの真理なのではないかと考えています。
ただ、私が関わっているチームにはリトルシニアやボーイズで野球を経験してきた選手もいれば、中学まではソフトボールをやっていました、中学から野球を始めました、という選手も入ってきます。
そういった選手も含めて全て「140㎞/h投げられなきゃダメか」というと、必ずしもそうではないとも考えらえます。
「結果」は大事だけども「プロセス」の方がもっと大事なのではないかと思っています。
140㎞/hのスピードボールを投げたい!と思って、それに向けて練習すること、頭を使うこと、悩むこと、失敗すること、仲間から応援してもうこと、その全てに価値があり、意味があるんだと思うんです。
仮に140㎞/hを投げられなくても、そこまでの日々に意味があるわけですよね。
なので、私達指導者はそういったマインドの選手達を全力で応援することが仕事なんだなと思うんです。
投球フォームやカバーリングの技術、知識を披露することには自分が思うほど価値は無いのだろうと考えています。
もちろん、そういった知識がほしいという選手には惜しみなく伝えるべきです。
そのために私達も勉強しなくちゃいけませんしね。
今年の夏、私が関わっているチームは一回戦でコールド負けしてとなりました。
だからといって、これまでの日々が否定されたわけではありません。
彼らが悩み考えながら練習したことには意味がありました。
更に言えば、彼らがこれから社会に出た時にこの経験が絶対に役に立つと思うんです。
そんなことを考えた一日でした。
皆さんの活躍を心から祈念しております。
加治やんより
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