ピッチャーにとって大事なこと

ピッチャー論
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高校球児の皆さん、練習やってますか??

私は長年ピッチャーをやってきましたので、高校生の皆さんがどういった悩みを持っているか、どこで躓いているか、手に取るように分かります笑。

自分の経験をもとに、ピッチャーにとって大事なことは何か、3つお伝えします。

1.自分で考えること

ピッチャーという役割は、野球のルールで競技を行うにあたって非常に重要な一つとして挙げられます。

しかも、他のポジションと違って「投球する」という行為は極めて能動的であり、個人的であり、しかも誰からの助けを得ることができません。

例えば、内野にゴロが転がってサードが弾いてしまったとしても、ショートがカバーしてくれるかもしれません。

他のポジションにおいても同様です。

しかしながら、「投球する」という動作はピッチャー一人で完結しなければなりません。

投球前に内野陣から声をかけてくれることで勇気を得られるかもしれませんが、投球そのものを助けてくれるわけではありません。もしやってしまったらルール違反ですね。

そのためには、「投球する」ということを自分で考えてより良いものにしていく必要があります。

どうすればバッターを抑えることができるのか、どうすれば思ったところに投げることができるのか、どうすれば速い球を投げることができるのか、考えていくわけです。

練習のやり方、配球、野手との信頼関係の築き方、道具の管理、様々な視点において何をするのか、自分で考えて自分で解決していくわけです。

「投球する」ということにおいては、誰も助けてくれません。

というか助けることができません。

これは練習もそうだし試合も一緒。

自らの考えに基づいて全ての課題を解決していくという視点を忘れないでください。

2.逆算で考えること

これはピッチャーに必要なこと、というよりも全てに当てはまることかもしれません。

高校を卒業してからも必要になる考え方です。

「逆算で考える」とはどういうことか分かりますか?

例えば、あなたは「チームのエースになる!」という目標を立ててたとします。

仮に、あなたは1年生で練習試合には数回登板したことはあるけども、背番号をもらったことは無い、そういう状態にあるとします。

逆算ではない考え方は「よし、今日から死に物狂いで練習するぞ!そうすればエースになれるはず!」と決意して頑張る、というやり方です。

恐らく、多くの高校生がこういった考え方で練習に励んでいると思います。

もちろん、私もそうでしたけども笑。

頑張って練習に取り組むこと自体は素晴らしいことですし、誰もができるというわけではありません。

一方で、限られた時間の中で目標を達成できるかどうか、ちょっと運任せなところもありますよね。

要は、効果的効率的な努力をしましょう、ということです。

逆算で考えると以下のようになります。

「チームのエースになる!ということは夏の大会、つまり7月上旬にはエースとして監督やチームメイトに認めてもらう必要がある。

ということは、4月の春の大会においてはエースかどうかのレベルにいる必要がある。

ということは、2年の秋の大会においては公式戦で結果を出すレベルにいないとダメだ。

ということは、2年の夏の大会では、確実にベンチに入っていないとだよな。

更には、2年の春の大会では、ベンチに入るところにいないとだめだよね。

そうなってくると、どういう練習をすれば良いかというと・・・・・・・、」

とまあ、こんな感じです。

簡単に言うと、期限を明らかにしてやることを具体的に考える、ということです。

高校生の場合、ほとんどの場合は3年生の夏の大会が最後になります。

高校野球ができる時間が決まっているわけです。

そこから逆算して、何をしていくのかを考えていかないと時間が無駄になってしまう可能性があります。

これでは、せっかくあなたが頑張って練習してきたことが水の泡になってしまうわけです。

忍びない話です。

期限とやることを明確にして、具体的にどんな練習をしていくのかについて逆算の視点で検討してください。

3.チームに貢献するという視点を持つこと

よく巷では「ピッチャーはある程度自分勝手に振る舞うような強さが必要」と言われます。

試合の重要な場面において、「ここはオレの決め球を投げて抑えるんだ!」という強い気持ちが相手を抑えることにつながることがままあり、場合によっては当てはまることがあります。私も決して否定はしません。

一方で、野球はチームスポーツです。

ピッチャーの個人的な考えによってチームが負けてしまうということがあってはなりません。

ピッチャーは大事なポジションであると同時に、9つあるうちの1つに過ぎません。

ピッチャーという立場において、どういった形でチームに貢献できるかという視点は常に持っておく必要があります。

テンポよく投げる、野手陣に声をかける、周囲からの声掛けに応える、そういった些細なことでも十分にチームへの貢献ができます。

ピッチャーは投げるだけが仕事ではありません。

チームの一員としての自覚を持って、チームの勝利に貢献する視点を持ち続けてください。

4.まとめ

今回は「ピッチャーにとって大事なこと」としてお伝えしました。

1.自分で考えること

2.逆算で考えること

3.チームに貢献するという視点を持つこと

以上、3点が重要な要素です。是非こういった視点も踏まえて練習に取り組んで頂ければと思います。

加治やんより

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