球速アップのコツ(腕のしなり)

ピッチャー論
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高校球児の皆さん、練習やってますか??

高校生ピッチャーにとっての関心事、球速アップについて引き続き書いていきます。

前回、こちらの記事で球速アップには「体重移動」が重要であることをお伝えしました。

人間の体の構造上、上半身よりも下半身の方が大きなパワーを持っており、そのパワーを下半身から上半身に上手に伝えていくためにはスムーズな体重移動が大事です。

そして、上半身に伝わってきたパワーを腕・指先に伝えていくためには「腕のしなり」が大きなポイントとなります。

今日はこの「腕のしなり」についてお伝えしていきます。

腕のしなりを生み出すには柔軟性が必要になります。

そうなると、生まれつき体が柔らかい人しかできないんじゃないかと思われるかもしれませんが、私の経験上、ある程度は作り出すことができると考えています。

(もちろん、90年代前半に活躍した中日:今中投手のような柔らかさはセンスが必要かもしれませんけどね^^;)

では、どうやってしなりを作り出すのか?

私は、「スナップスロー」が重要であると捉えています。

皆さん、スナップスロー、できていますか?

今まで見てきた高校生や中学生、小学生でスナップスローが上手にできている人は概ね30%といったところでしょう。

苦手にしている人が結構いるという印象です。

かくいう私もそうでした。

高校2年生の秋だったと思うのですが、監督から何度何度も厳しく指導を受け、一ヶ月くらいかけて習得していった記憶があります。

私が考えるスナップスローは、以下のような感じです。

ゴロを処理する三塁手がゲッツーを取ろうとセカンドに送球しようとしています。

この時、大きなモーションで投げるのではなく比較的小さいモーションで投げると思います。

具体的にはテイクバックを小さくして、フォロースルーも小さく顔の前で止めるはずです。

内野手が比較的近い距離を投げようと思った時に、小さいモーションでピっと投げることがありますが、あの形です。

あの形で投げることができればスナップスローができていると言えるでしょう。

これが意外とできない人が多いと思います。

まず、フォロースルーで顔の前で止められない人が多いですね。

スナップスローが投げる動作の基本であり、この動きができれば自然と腕にしなりを作り出すことができます。

スナップスローの訓練を続けていくと、より少ない力で伸びのある球を投げられるようになってきます。

「より少ない力で」というのがつまりはしなりを生み出しているということです。

スナップスローの訓練は、普段のキャッチボールはもちろん、ネットスローでも十分に行えます。

とにかく数をこなすことで体得できると思いますのでどんどんチャレンジしていってください。

投球モーションにおける腕の振りはスナップスローさえできていれば、あとは応用編ですのでより速い球、より伸びのある球を投げることができるようになります。

皆さんの活躍を祈念しております。

加治やんより

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