高校球児の皆さん、練習やってますか??
高校生の皆さん、色々な大人から本を読め!と言われませんか?
あまりにも言われ過ぎて、もう気にならないですかね笑。
私も是非たくさんの本に触れてほしいと思っている大人の一人です。
私の場合は、たまたま中学生の頃から割と本が好きで、ここ10年くらいでより加速した感じがします。
本を読むと、本当にたくさんの知識を吸収することができて知的好奇心が満たされていく実感があります。
あまり本を読んだことが無い高校生にとっては、どんな本を読めば良いのか分からないと思います。
そこで、最初の一冊として「嫌われる勇気」をご紹介します。
この本はの登場人物は2人だけです。
哲人(哲学者)と青年との会話のみで進行していきます。
話としては、悩みを持つ青年が哲人に相談しにいってから議論が始まって・・・、というものです。
この本の中では、たくさんのキーワードが出てきます。
さすがに全てを紹介するわけにはいきませんので、3つに絞って紹介致します。
1.課題の分離
私の中では「課題の分離」が最も印象的なキーワードになりました。
簡単に言うと、その課題は誰の責任によって解決さるべきものか、ということです。
この本では、子供の宿題を例に紹介していました。
一般的に、小学生の親は、自分の子供に「宿題をやりなさい」と指示します。
哲人によるとこれは「他人の課題に土足で介入する行為」と断じており、やめるべきと言っています。
宿題というのは小学生(子供)の課題です。
もし宿題をやらないと、学力が向上できない、成績が下がる、といった結果に繋がります。
この責任は小学生自身が負っていると考えるわけです。
親の視点で見ると、小学生が宿題をやらなかったといっても自分自身に被害はありません。
親自身の経験として宿題をやった方が良い、という考えで小学生に「宿題をやりなさい」と言うのは本来越権行為である、となるわけです。
ここでピッチャーの視点で考えてみます。
私は、あまりコントロールが良い方ではありませんでしたから、常に四死球の恐怖がありました。
ここで四球を出したらまた監督に怒られる、野手の視線が気になる、と考えていました。
ここで課題を分離して考えてみると、四死球を出してしまうかどうかは自分の課題、それに対してどう評価するかは他人(監督や野手)の課題になる、ということです。
他人がどう評価するかは自分では決められません。
自分でできることに集中するべきと思います。
2.他者貢献
他者貢献とは当たり前の言葉に聞こえるかもしれません。
ここで言う他者貢献は、前提として課題の分離が出来ていて、自分のやるべきことを全うしている、という状態に至って初めて出来る、と書かれています。
自分の課題を一つ一つクリアしていくことで自立できます。
そうなってから他者に貢献していくわけです。
しかも、課題の分離的視点で考えると、他者に良かれと思ってやった行為(他者貢献の行為)に対してどう評価されるかは他人の課題として捉えて、ひたすら他者に貢献していく、と考えるのです。
なかなか難しい話ですよね。
良かれと思ってやった行為を相手に否定されたら「もうやってやるもんか!」と思ってしまいます。
ピッチャーやチーム運営の視点で考えると非常に重要な考え方であると思います。
チームメンバー全員がこの他者貢献の考え方で行動していけば、とても素晴らしいチームになると思いませんか?
こういった状態を目指したいものです。
3.今「ここ」に集中する
野球のみならず、人生の中では様々な悩みが生じます。
特に人間関係が多いですね。
こういった時に野球の練習に励んでもなかなか集中できないことがあると思います。
ここで言う「今「ここ」に集中する」というのは、ゴールや結果がどうなるかをウジウジと悩むのではなく、今目の前のやるべきことに集中して取り組むべき、というものです。
この本の中では「人生というのは過去も未来も無い。今ここの連続である。」といった話が出てきます。
高校3年生としての夏の大会、一回戦の相手が強豪校と決まった。
勝てるかどうか。
こう攻めたら、こうやて打たれるかも。
じゃあこうするか、でもこうやられるかも。・・・。
こういった誰も分からない未来のことを悩むより、今やるべき練習に100%集中して取り組む方が良いでしょう。
100%集中していないから余計なことを考えてしまうとも言えます。
4.まとめ
私の座右の書を紹介させて頂きました。
この本はどんな年齢の人でも読める内容になっています。
高校生の皆さんにも読みやすいものです。
是非一度手に取ってみてください。
野球をやれる時間は限られています。
人生の中で野球をやっていない時間の方が圧倒的に長くなる時がきます。
そのときに、野球のことしか分かりません、といった考え方にならないよう今のうちから様々な分野のことに興味を持って知識を増やしていってほしいと思っています。
加治やんより
※関連記事はこちら
コメント