高校野球におけるピッチャーの練習メニュー

ピッチャー論
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高校球児の皆さん、練習やってますか??

高校球児にとってエースピッチャーを目指すというのは本当に大変ですよね。

伸ばしていくべき能力やスキルは多岐にわたります。

球速はもちろん、制球力、配球、フィールディング、カバーリング、試合前の準備の仕方etc・・・、挙げればキリがありません。

色々考えていくと、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と不安に駆られてしまうのではないでしょうか?

これから試合に出て結果を出そうとしている球児に向けて以下3つの基本的な練習をお伝えします。

これをやればエースになれる!とは断言できませんが(笑)、外せない練習メニューとなっていますので是非参考にしてください。

1.ランニング

え~っ!!って思いましたよね(笑)。

残念ながら外せない練習メニューです。

最近見かける情報では走りすぎは良くない、体を壊すリスクがある、という意見があります。

学術的なデータを基に展開している意見もありますので事実なのでしょう。

決して否定するつもりはありません。

ただ、私が思うのは、壊れるまで走るのって結構大変ですよ、ってことです。

私の経験では高校生の時に最もランニングをやったと思っています。

当時はホントにキツくて、嫌になりながらやっていましたが、体は壊れませんでした。

冬の練習の時に、ちょっと脛が痛いな(たぶん疲労骨折的なもの)と感じたことがありましたがその程度です。

膝を痛めたりというのは特に無かったですね(当時はケガしてサボりたいって思ってましたけど)。

今の高校野球の練習は20年前と異なり、練習時間や負荷のかけ方はかなり変わっていて「減ったなあ」という印象です。

こういった環境の中で壊れるまでランニングをするのはむしろ困難な状況と言えます。

自主練習等の時間で是非積極的にランニングで負荷をかけてください。

よく年配の方はランニングをやることで精神力が鍛えられる、と言います。

もちろんこれも否定はしません。

事実私もそうであったと思います。

ただ、それ以前にランニングをすることで体力がつくわけです。

ここで言う体力というのは、心肺機能や全身の筋力、体幹といった総合的なものです。

体力がつくというのはこういった機能が向上するということです。

それまで「キツイ」と思っていたことが難なくできるようになる、ということですね。

この状態を周囲の方が評価すると「あいつは精神的に強くなったな」となるわけです。

つまり、私は精神力の向上というのは副次的な要素であると理解しています。

あくまでも主目的は「体力の向上」です。

1試合で100球以上、全力投球するわけですからそれ相応の体力が必要です。

イヤだなと思っても構いませんから、やっていきましょう。

ランニングでも色々な種類があります。

長距離、中距離、短距離、スピード系、スタミナ系、瞬発系、多種多様ですよね。

では、どんな練習をすべきなのか?

私からは優先順位が低い内容をお伝えします。

それは長距離のランニングです。

私の経験的に、短距離やスピード系、瞬発系は優先的にやっておく必要があると考えています。

結局、短距離系であったとしてもそれなりの数をこなすことになると思いますので、自ずと体に負荷がかかります。

つまりは体力がつくということです。

よっぽど体力に自信が無いという方以外は、長距離のランニングはあまり数をこなす必要は無いと思います。

2.キャッチボール

やっぱりこれは基本ですよね。

言われると思ったでしょ(笑)。

よく言われるように、キャッチボールの段階から様々なことに意識を巡らせてこなすことが必要であり、ある意味難易度が高い練習と言えます。

皆さんはキャッチボールをする際、どんなことを意識して投げていますか?

私からお伝えしたいのは「100%の確率で相手の胸に投げること」を意識してほしい、ということです。

狙ったところに投げる、これは野球の基本スキルであり、ピッチャーにとっては無くてはならないスキルでしょう。

キャッチボールをする際は、その日の一投目から最後の一投までずーーーーっと「相手の胸に投げること」を意識して行ってください。

そして、狙ったところからボール一つでもズレたら必ず次の投球で修正してください。

キャッチボールとはこれの繰り返しです。そしてこの日々の繰り返し、積み重ねがあなたの大きな土台になっていきます。

これが出来るようになったら、次は投球フォームに意識を向けていきます。

ここはたくさんのチェック項目がありますので、自分に必要なことを決める必要があります。

ボールの握り方、足の挙げ方、軸足への体重のかけ方、体重移動のイメージ、股関節の使い方、肘の高さ、指先の意識、肘のしなり、肩を開くタイミング、グローブの手の位置、ステップ位置、ステップ足への体重のかけ方、腰の回転の角度etc・・・、もうこのへんでやめておきます汗。

投球フォームは、一人ひとり異なりますし、改善テーマとして掲げている項目ももちろん異なります。

一つ上のレベルのピッチャーになるために決めた項目を一球一球意識してキャッチボールを行ってください。

これも毎日の積み重ねです。

面倒ですけども非常に重要なことですので「続けること」を実践してください。

3.投球練習

キャッチボールと同様に重要なのが投球練習です。

まあ当たり前ですよね。

あなたも毎日取り組んでいる練習だと思います。

ただ、どんなことに注意すべきか、真剣に考えたことはありますか。

結構奥が深いところなんですよね。

まずは、投球フォームの定着、ですね。

やろうとしている改善項目を意識して定着する目的で行います。

定着するにはやはり数をこなすしかありません。

おっ、もう改善できたかなと思っても次に日には出来なくなっている、というのはよくある話です(私も全く同じでした笑)。

とにかく数をこなすこと、キャッチャーから一球ごとにアドバイスしてもらうこと、第三者から意見をもらうこと、こういったやり方もあります。

次にコントロールを重視したやり方です。

例えば、右バッターのアウトコースに投げることをテーマに掲げたとします。

その場合、何球連続で思たところに投げられたか、全体の球数に対して思たところに投げられたのは何%だったか、といったチェックを行い、繰り返し投げていきます。

漫然と投げていても上達しません。

現状の自分はどのレベルにあるのか、きちんと確認しながら進めていってください。

他にも打席に立ってもらうやり方、キャッチャーからボールを返してもらったら間髪入れずにすぐに投げるやり方、10球連続で早く投げて休憩をはさみながら行うやり方、等々、改善テーマに沿ってやり方を変えていく方法があります。

これはアイデアの世界でもありますので、自分で考えて実践してください。

4.まとめ

エースピッチャーを目指す上で基本となる練習方法についてお伝えしました。

1.ランニング

2.キャッチボール

3.投球練習

なんだか当たり前のことしか書いていませんね。

ですが、皆さん、自分の胸に手を当てて考えてみてください。

本当に真剣に考え抜いてこれらの練習に取り組んでいたと自信を持って言えますか?

明確にyesと答えられる人はそうそういないと思います。

当たり前の練習を真剣に必死になって行ってください。

その先に「エースピッチャー」になれる道が見えてくるはずです。

応援しています。

加治やんより

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