高校球児の皆さん、練習やってますか??
前回の記事で高3の春の大会まで振り返ることができました。
春の大会では全くストライクが入らず背番号は「1」から「11」になってしまいました。
もうそりゃ当然だろ、というくらいダメダメな状態だったので何も言えませんでした。
復活のキッカケとなったのは1999年5月16日(日)の東海大相模とのオープン戦でした。
この日も先発として登板、そしてこの日もパッとしないピッチング。
四死球を出しながら何とか各イニングを乗り切っているという状態。
そんな状態で5回を投げ終わります。
オープン戦も公式戦と同じで、5回裏が終わるとグラウンド整備が入ります。
このグラウンド整備の時に監督に呼ばれました。
その時、詳述は避けますが平手で顔を数回叩かれました。
これまで、何度か叩かれたことはありましたが、それでも一度に何回も叩かれたことはありませんでした。
その時に思ったことは「もうどうにでもなれ。」ということ。
今まで一生懸命練習してきたけど、全然結果に結びつかない。
手を抜いて投げているわけではないけど、監督に叩かれてまでオレは何をやっているんだろう。
そんな感覚でした。
その状態で6回表の守備につきます。
開き直ったは私は、人が変わったようなピッチングになります。
全て全力投球。
ほぼ「うぉりゃーー!!」と叫びながら投げているような状態。
そうしたら球の勢いがまるで違う。
どんどん三振が取れました。
結局序盤での失点が尾を引いて試合には負けてしまいましたが、次につながるピッチングができました。
仲間も「どうしちゃったの?めちゃくちゃいいじゃん!」と言ってくれました。
監督も「やっと開き直ったか」と褒めているのか褒めていないのかよく分からないコメントをしていたような気がします。
それまで、私はマウンドで常に自分と戦っていました。
つまりは「恐怖」です。
「四死球を出したらどうしよう」
「打たれたらどうしよう」
「監督に怒られるかもしれない」
「仲間からも見放されるかもしれない」
そんなことをいつも考えていました。
そんな状態で相手との勝負に勝てるわけがありません。
その日、監督から叩かれたおかけで目が覚め、初めて相手打者と対戦できた気がしました。
その次の週のオープン戦では伊勢崎東と対戦して19奪三振。
完璧なピッチングでした。
そこからはピッチャーとして一人前になれたような気がします。
この状態で夏の大会に臨みましたので一人のピッチャーとして相手と真剣勝負が出来ていたと思っています。
私は、あの時監督に目を覚ましてもらったことには心から感謝しています。
あれが無ければ高3の夏の大会の成績は無かったでしょうし、社会人野球でプレーすることもできなかったと思います。
それは本当に思っています。
でも、やっぱり体罰はダメだと思っています。
人間はコミュニケーション(会話)を取ることによって相手を理解しようとしますし、相手に自分の考えを伝えようとしています。
これは他の動物にはできないことです。
人間だけに許されたこの能力がありながら、それを放棄して体罰で相手に分からせるという方法はやっぱり良くないと考えています。
当時、私はそんな風には思っていませんでした。
「体罰はある程度あってもしょうがない」
そう思っていました。
ただ、会社で仕事をするようになって、上司や同僚との関係性に悩んだり、パワハラのような目にあったりする中で、体罰や高圧的な態度等によって相手を屈服させるような方法はお互いにとって良くないことなんだなと心から思っています。
世間では、まだまだ「体罰はある程度あってもしょうがない」という論調があります。
考え方の相違なので私が何か言えることはありませんが、何とかこういった考え方ではなく野球を楽しくプレーできる環境になっていったらいいなと思います。
皆さんはどう思いますか??体罰は賛成派?反対派?
私は反対派です。
一緒に考えていきましょう。
加治やんより
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