高3の夏は青春でした③。

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高校球児の皆さん、練習やってますか??

前回、高3の夏の大会で準々決勝で聖望学園高校と対戦するところまで話を進めていきました。

準々決勝ということで、当時の県営大宮球場での試合です。

テレビ埼玉での放送がありますので、親が親戚に頼んでビデオ録画してもらっていました。

ちょっと前まで手元にあったんですけど、捨てちゃったんだよなあ。

今思えばもったいない。

ここからは記憶を頼りに振り返っていきます。

先発は予定通り私と聖望はエースの池田。

先行はウチ、後攻が聖望でした。

立ち上がり、1回裏二死ランナー無しの状態で三番鳥谷を迎えます。

ツーストライクに追い込んだ後、アウトロー真っすぐで見逃し三振に切って取りました。

プロ野球の世界で2,000本安打を達成した選手から(高校時代だけど)見逃し三振を奪ったのは自慢してもいいですよね(笑)。

そこからは多少試合が落ち着きます。

私の記憶では、確か3回表に私がつかまって、3点を奪われました。

この時点でピッチャー交代。

後輩の中里にマウンドを譲って、私はファーストの守備につきました。

この時、監督からは「後半でもう一回いくぞ。」と言われており、イニングの途中でブルペンで肩を作っていました。

試合はシーソーゲームになって、点を取っては取られという展開になっていきます。

途中、7回だったか、ウチの四番島田が代わってピッチャーに入った鳥谷から同点ソロホームランを放つなど、一進一退の攻防でした。

鳥谷は6回か7回くらいからマウンドに上がってきた気がします。

四番の島田は一年後輩で二年生で四番を務めていました。

鳥谷が投げたスライダーが高めに入り、それを逃さず島田がライトスタンドに運んだ形になりましたね。

5-5の同点で迎えた9回表、ウチの攻撃。

先頭は、代打で打席に立った馬場。

馬場は私の中学からの同級生で、一緒にレギュラーナンバーを取った仲間です。(背番号5)

代打馬場がライト前ヒットを放ち無死一塁。

しかしながら、後続が続かず結局無得点でこちらの攻撃を終えました。

迎えた9回裏、聖望の攻撃。

ピッチャー中里のインコース真っすぐに詰まりながらも一番八巻がセンター前ヒットで出塁します。

これで無死一塁。

続く二番渡辺(?だったかな)が送りバント、ファーストの私がさばいて一死二塁。

このタイミングで私が再びマウンドに戻ります。

そして中里はファーストの守備へ。

バッターは三番鳥谷。

初球をセフティーバント、サードの守備についていた馬場がさばいて二死三塁。

迎えるバッターは四番宮崎。

宮崎は後に、東北福祉大に進んだ後、社会人野球チームである鷺宮製作所でも活躍するパワーヒッターです。

この場面を迎えた私の気持ちは、「まあもう二死だしこのバッターを抑えれば延長だからさっさと終わらせよう」という感じでした。

まず一球目。

アウトコースの真っすぐ、外れてボール。

これは様子を見た感じです。

ここでキャッチャーの加藤は変化球のサインを出しました。

私はこれに首を振ります。

そんなに警戒しなくても大丈夫だろう、そう考えました。

アウトコースに投げた真っすぐを宮崎はキレイに打ち返して、私の左側を鋭く転がっていきました。

これがそのままセカンドも届かず、センター前ヒットとなりサヨナラ負けとなりました。

結局5-6で惜敗。

私の夏は終わりました。

私の感覚は「えっ??もう終わっちゃったの??」という感じ。

信じられない、嘘でしょ、そんなことを考えていました。

現実を受け入れられず、そのせいか涙は出てこなかったですね。

そのままボーゼンとしながらベンチを後にして、新聞記者に囲まれました。

私は早く取材を終わらせて、チームのみんなの元に行きたかったのですがなかなか終わらなくて・・・。

やっと終わっていったら、もう一段落していて仲間と気持ちを共有することができなかったんですよね。

これが唯一心残りかな。

こうやって夏の大会が終わりました。

今現在進んでいる夏の大会は終わりに向かってきています。

私のように大会の途中で青春が終わった方が多いのではないでしょうか。

これからの記事はそんな方に向けた内容にしていければと考えています。

引き続き宜しくお願いいたします。

加治やんより

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